一枚の服。。。
2003年のクリスマスに、 古山晴久 |
☆ 人が生まれたとき、その魂に着せられた一枚の服。。。 その服は時間と共に少しずつ成長し、20年も経たない内に見違えるほどの美しい色をした服になるだろう。。。 しかし。。その服にも、しばらくするとこの世界で生きぬくために出来た”傷あと”が見えるようになる。。。 ある日、人生の半ばを過ぎるころ。。。その服を見ると、知らない間にいくつもの ”ほころび” が出来ているのに気づくかもしれない。 いいんだ、それで。。。気にする事はない。。。。
その服を粗末にする事なかれ! むやみに脱ぎ捨てる事なかれ! 人がどんなに永遠の肉体を望んでも、ある日その服を変えなければならない時が誰にでもやって来る。。。 だから、どうしても次の服を着なければならない時まで、ずっとずっと長く、この一枚の服で”自分”を着飾ってやろうじゃないか。。。。
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