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エネルギー問題のひとり言

古山晴久

 こちらでは、ガソリンの値段が異様に値上がりしています。
 日本とはちがい毎日のように値段がちがうので、こまってしまいます。
 ここ2ヶ月の間に30〜35%もの値上がりがあり、私のアメリカ生活で過去にないガソリン高値になってしまいました。
 日本よりまだ安いですが、現在1ガロン(3.8L)で260円くらいです。
 こちらは国土が広いので1年平均で、2万4千kmの距離を普通の人は運転します。 ですから大型車を運転する人にはガソリン代は深刻な問題になってきました。
 こちらのフリーウエイでは平均して120km/(時速)のスピードで走りますので、事故などの時の安全性を重視し、大型車に乗っている人が多いのです。(私の車は中型車なので燃費的には少し楽ですが。。。)  
 イラク戦争にこじつけ、石油資本家はここぞとばかり”大もうけ作戦”に出ました。 ガソリンを必要とする車や飛行機などがある限り、彼らの力は衰えそうにもありません。
 この地球上で、もし「フリーエネルギー」が使用され始めたとしても、そのエネルギーはフリー(無料)にはなりません。
 ガソリンと同じように影の資本家たちによってコントロールされる事になるでしょう。
 お金で物を買う。。。という制度があるかぎり、フリーエネルギー(自然のエネルギー)ではあっても、フリー(無料)にはならないのがこの世の中です。
 まあ、自然環境にはいいと思いますので、そこを強調して高く売ろうとすることは目に見えていますが、そこのところのバランスが難しい問題です。 

 もうだいぶ前の事ですが、ガソリンの代わりに一粒の錠剤と水を入れて走れる車が発明されたのを知っています。
 車もごく普通の車(外観からは)を使い、テレビカメラの前でこれをデモンストレーションして、取材者達を驚かしていました。
 どんな方法かは全く知りませんが、早く実現するといいな。。。と思っている間に、その話はどこかに消滅し、その後の情報はつかめません。
 そろそろ、自作キットの「ソーラエネルギー電気自動車」などが発売されてほしいですね。 10万円くらいで。。。そして、一家に一台、個人の発電機(ソーラか、風力か、フリーエネルギーか。。)を持ち、停電とか電気代とかに悩まされないようになりたいです。
 私は電気代で悩まされているので、ついひとり言をいってしまいました。 

 以前「ホピー」族(アメリカインディアン)の所へ行った時、彼らは電気も水道もなしに暮らしていました。
 私達から見ると、何と不便なことか。。と思われますが、長老いわく「電気や水道を付けたとたん、我々は自由をなくしてしまう。 誰かに支配される生活をするくらいなら、不便でも自由を選んだ方がずっと幸せだ。。」そう言って、楽しそうに近くの泉まで水汲みに行ってました。
 たいしたものです。。。その心が。
 現在の状況はどうなっているのか知りませんが、「ナバホ」族の居留地では自分達で大きな発電所を管理し、そこの住民達のために使用されています。
 南カリフォルニアでは最近、先住民が経営する「カジノ」が多くなり、少しずつ彼らの生活が豊かになって行くのを見てとても嬉しく思っています。
 ギャンブルじたいを単純に「悪」と考えている人もいますが、人の人生も、一種のギャンブルのようなものですから。。。
”当たり”も”外れ”もあっていいのではないでしょうか。       
                                        3-19-2003


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