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「電子レンジ」
古山晴久

 進化した惑星人の調理器具の事を最初に知ったのは1965年頃に読んだアダムスキー氏の本からだった。
 ともかく、「すごい!」と感じていたのは「高周波で料理する。。」という調理器だった。
 「火や熱を使わずに料理できるとは。。。なんと、すばらしい物だ!」と思っていた。ところが、我々の科学の進歩もバカに出来ず、1980年頃から「電子レンジ」なる地球の調理器具が、家々にお目見えし出したのである。
 その頃の電子レンジは、中に回転テーブルなどなく、それゆえ均等には熱が回らずに、熱い所と冷たい所が出来た。だから、位置を変えなければならず、その度に中の物を出し入れする必要があった。それに、中から電磁波が漏れてしまう危険な物もあり、重量もハンパではなく、力もちの私がやっと持ち上げられるくらいの鉄の固まりであったのを思い出す。それに、ダイヤル式のタイマーとONボタンしか付いておらず、今の物と比べると「超ダサ」なのだが、それでもコーヒー用のカップに水を入れてチンすると、不思議なことに沸騰したお湯になっていたのには驚いた!
 その初期の電子レンジを私は今でも使っている。。。(だいぶ前に中古でもらった物だが)

 我々の科学は、進化した惑星のそれに着実に近づこうとしているのが見えるのだが、私の知り合いの妹は、電子レンジの使い方をまちがえ、犬の毛を乾かすために犬ごとレンジに入れたら、「ホット.ドッグ」になってしまった。。。という信じがたいような悲惨な話もある。科学がどんどん進歩するのはいいが、それを使う人間にも進歩がないと、ちょつとヤバイ世界になりかねない。。。

 私の希望的な推測だが、進化した惑星ではコンピューターから「E−Mail」を送るような感じで、「たこ焼き」とか「ラーメン」とかを「B−Mail」(物ーメール)で送ってもらえるサービスもあるんじゃないだろうか?
 電子レンジみたいなデザインで、その中に物をいれ、送ったり、受け取ったりする「B−Mail送受信装置」があればとても便利だな〜と思っている。
 私のAOLメールのように、届いたら「ユーガッタ、ラーメン!」とか知らせてくれたらすごく楽しい。そうなったら、日本の友人の所から朝、昼、晩と、メシを送ってもらおうと考えているのだ。。。これはちと甘いかもしれない?

 でも待てよ。。。科学が進歩して便利になると危険度も大きくなるはずだ。貪欲な考えを持った人間たちに、その便利さをコントロールされることになるだろうな。すでに電気も水も、そして燃料も、そうなっているのだから。。。
 この世界では、科学の進歩はすばらしいのだが、人間の心の進歩の方は昔からあまり変わってはいないのではないかな?
 科学と心が同じようなスピードで進まないと、その世界は科学を悪用するだけしか考えない方向に進む、危険な世界になってしまう。(もう、なってるか?)いっその事、昔に戻ってキャンプ生活のような自然な暮らしをするのが、今の人間には一番幸せなのかもしれない。。。

 都会の生活にどっぷり漬かって、必要な物がすぐ手に入る便利な生活をしている人にはわからないかも知れないが、私は時々、無人島にカヤックで行ったり、時には何の音も聞こえない淋しい砂漠にテントをはって、自分の心を裸にするのが好きだ。。。そんな時、誰かが「宇宙哲学が。。どうの」とか言い出したら、その場からすぐ追い出してしまうだろう。頭で考えるだけしかしない人の習慣は、人を盲目にしているだけだ。
 だから、いくら学習しても宇宙人なんてわかりっこないんだ。それは、高い所から一生懸命、遠い所を照らしている海の灯台みたいなものだからさ。。。目の前の真実に会うためには、もっと低い所に降りてこなければ見えないって事なのさ。。。


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