「レース・トラックの謎?」 2004−05−31、 古山晴久
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一般車でたどり着ける地点から、4WDに変えて慎重に悪路を上がって行くこと1時間半。。。その昔、大きな湖だったと思われる乾いた真っ平らな白い大地が遠くに見えてくる。 それだけなら、別になんでもない所なのだが、実は、ここは世にも不思議な現象が発生する所なのである。 別に、この場所が「UFOの多発地帯」。。という訳ではない。。。
それは、氷の上でアイススケートをしているかのように右や左に曲がり、そして180度のUターンもする。 まあ、写真を見てもらわない事には理解しにくいとは思うのだが、とにかく不思議な模様というか、跡というか。。。そんな物が湖底に残されているのだ。 まるで、1つ1つの石が自分の意志を持っているかのように、あっち行ったり、こっち行ったり。。。ともかく、彼らの動いた後の面白い模様がとてもユニークに地表に残されている場所がここレース・トラックという所だ。 しかし、そこの湖底にある全ての石が動いている。。。という訳ではない。 なぜ、動く石と、動かない石があるのか? 「その理由は磁気にちがいない!」 「きっと磁気をおびている石だけが動くはず!」 と、たやすく答えを出した私だったのだが、予想は大ハズレ! まったく、そのような事はなかった。。。 「これでもか!これでもか!」と、しつこくコンパスを近づけてみても、コンパスの針はどの石にも反応しない。 「あれ? れれれ?。。。こんなはずでは」 だった。
「なぜ石が、こんな動きをするのか?」という説は今までにいろいろ出ているのだが全てが推測であり、実際に石が動いているところを目撃した人は現在まで誰もいないということなのである。 残念ながら、目撃者が誰もいないので、この不思議な現象の解明は今だに謎。。。というのが現状らしい。 私はこの場所に3回ほど足を運んで写真撮影をしているが、幸いな事に石たちはおとなしく静止したままだった。 湖底を歩いている時に、突然すごいスピードで石が飛んで来たら、命が危ない。。。 その、動いている石を見つけるためには、ただひたすら湖底をジグザグに歩いて探すしかない。 あまりにも広すぎて「動く石」を見つけるのは一苦労だ。 今までに見つけた物は、みな一番奥の方だったので、直線で歩いても30分はかかる距離だった。 以前、私の友人Dr.Xが私の店に飾ってあった写真にきずいて、レース・トラックの事を語りだした。 「だいぶ前の事だが、私のチームはここを調査しにいった事があるんだよ。 その時は私とスタッフ 7,8人で、1ヶ月ほど24時間体制の調査を続けたんだが、残念ながら石が動く様子を記録することは出来なかった。 いや、ちょっと待てよ。。。NASAの科学者たちが、「動く石」だけの事でわざわざレース・トラックまで調査に行くのだろうか? 動く石の謎!。。。ますます深まるばかりだ。 |