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JOY TO THE WORLD スペースシップの旅
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| 出会いは、ずいぶん前になる。東京で開催された講演会がはねたあと宿泊していたホテルから友人達と夜の町に繰り出したとき、アメリカから講演に来ていたグループのメンバーの一人、ハリーに偶然に出くわしてしまった。 アメリカナイズされたウィットにとんだ話しぶり、イングリッシュ・バージョンのたどたどしい日本語、実は彼は日本人なのだが長くアメリカに住んでいた為に日本語を忘れたとかで、帰国前には、長距離電話で日本語会話を勉強したという事だった。 「アメリカ生活が長かったので、日本人離れした雰囲気になったみたいだね」と言った私に、彼を昔から知っていた友人の一人は、「前からあのままだよ！」 と答えてくれた。なんだそうなのか、もって生まれたものだったのか！ それから何年が経っただろうか、夢にも思わなかったアメリカ行きの話しが突然に舞い込んできた。そして、程なくして私はロサンジェルス行きの飛行機に飛び乗っていた。 何度目の旅だっただろうか、一人の連れ（西やん）と一緒にカールスバット空港で満面に笑みを浮かべて待っていたハリーに出迎えられていた。いつ来てもカリフォルニアの暖かい風は素敵だった。 今回の旅は、これまでに行った、デザート・センターやボレゴ・スプリングス、グランド・キャニオン、セドナとは違って未知の領域なのだ。 ハリーのトゥルーパーに３艇のスペースシップを積みこんで、いざBAJA・CALIFORNIA星へ出発だ！！ そう、私達のシップは、“シーカヤック”、宇宙を未知の惑星を訪ねて旅するように、大洋に浮かぶ島々を孤独なシーカヤッカーとなって旅するのだ。
頼れるのは、自分の力だけ！恐怖という魔物を打ち負かし、目的地に到着しなければならない。 突然、私達の目の前に巨大なサボテン群が立ち並んだ！自然が造ったサボテン公園なのだ。車を停めて、しばし休憩していると、ハミングバード（ハチドリ）がすぐ目の前に滞空していた。しばらくこちらの様子を見ていたけど「じゃ旅を楽しんでね」と言ったかと思うとさっそうと飛び去って行った。
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